2020.10.28お知らせ

未経験者でもなれた!これからの現場監督の在り方とは?

前回のトピックスでは、建築業界は大工・職人さんの人手不足や、現場監督の業務量の多さ、その中で若手の教育がなかなか進まないといった内容をご紹介しました。

 

今回は、ある経理担当の若い女性(Aさん)が「君に明日から現場を任せたい」という上司の一言から、苦悩しながらも今ではしっかり現場管理を任されるようになったという成功事例をご紹介します。

 

【新任Aさんのプロフィール】

・経理担当の女性(当時24歳)

・もちろん現場は知らない、建築の勉強経験もなし

 

【会社プロフィール】

・分譲住宅 年間60棟

・現場担当者3名

・1名退職により、人材募集するも集まらず

 

その日は突然やってきた

「君に明日から現場を任せたい」。入社して2年経理担当一筋でやってきた建築現場は知らない、建築の勉強もしたことがないAさんが、突然会社の事情で現場監督をやることになり、悪戦苦闘しつつも現場管理を任されるようになったという事例を紹介します。

 

 

工務店の経営者の方に話を伺うと、なかなか経験者が採用できない、という話を多く聞きます。Aさんが勤めている会社は、建売の分譲住宅を年間60棟建てており、3名の現場監督でまわしていたため一人当たり20棟弱を担当していました。

 

しかし、一人の退職者をきっかけに、負のループが引き起こされることとなりました。

 

業務効率化・生産性向上・品質管理の仕組み構築・・・、会社としてやらなければいけないことはたくさんありますが、新しい現場監督が決まらず、また他2名の現場監督も担当現場が忙しいため、Aさんに親身になって現場で教育をすることが難しい状況にありました。

 

 

未経験者の困惑、右も左もわからない

 

「とりあえず現場見てきて」

上司に言われて現場へ行ったところ、帰ってきて次のようなやりとりをしたそうです。

 

Aさん 「見てきました」

上司 「それで、どうだった?」

Aさん「工事していました。・・・・・・。」

 

事前研修も知識もない状態で現場に行っても何をしているのか分からないのは当然です。現地で誰かが教えてくれるわけでもありません。現場監督や大工さん・職人さんも忙しく働いているので、聞ける状態ではなかったそうです。

 

「私は何をしているのだろう」

最初に感じたストレスは、自分が何をしているのか、何を見ているのかもわからない、建築の専門用語もわからないことだったそうです。工期って何?梁?桁?大工さんはわかるけど、どこまで担当しているのか全くわからないことに大変ストレスを感じたそうです。

 

「お前じゃ話にならん」

最大の悩みは現場の大工・職人とのコミュニケーションでした。特に困ったことは、知識がなく若い新任の女性だったため、大工さんへの指示以前に、上手く会話ができなかったのです。どうせ何も知らないだろ、任せておけよ、ということで、指導はおろか口を出すこともままなりませんでした。

 

上司が出てきてダメ出しをもらっても、なぜダメなのかわからない状態でした。

 

結局は腕がいい職人が入ると現場の仕上りはいいが、そうでない職人の現場は雑なままになってしまい、品質のバラツキはなくなりませんでした。このままではお客様へ安心が提供できないと、Aさんの苦悩の日々は続きました。

 

 

第三者機関の検査会社を導入

見かねたAさんの上司が、ジャパンホームシールドの建物品質検査を採用してくれました。

 

決定要因としては、第三者の目線で厳しく現場を見てほしい、自社のチェックでは足りない部分があり「安心の見える化」を行っていきたいという点、工務担当者の目線が養われることへの期待、ということでした。

 

建物品質検査では、指定のチェックシートと施工基準を提供し、基準に従い、各工程の施工がきちんと行われているか判断していきます。工程は全部で10工程、この会社では10回検査を導入して、品質の統一を図りました。

 

▶建物品質検査 QRS(クオリティレビューサポート)の動画はこちら!

 

 

【注意】
・現場監督に代わって施工管理するものではありません。
・住宅瑕疵担保履行法上の保険法人に代わる検査ではありません。
・建物の品質保証を行うものではありません。

 

 

結果、現場が上手く回りだした

建物品質検査を入れたことで少しずつ現場が上手く回り始めたそうです。

 

始めは、判断に困ること、迷うところもあったそうですが判断がつくようになり、その後、大工・職人へのやり直しをさせる指示が出せるようになったそうです。

 

検査結果をもとに是正を求めることが出来るので、説得材料となり、これまでのやりづらさを克服していったそうです。最初は検査の合否判定だけだったので、詳細な説明が出来ず「どこかが悪いです」としか言えなかったそうですが、報告書の調査結果に記載されているので、自分で説明が出来るようになりました。

 

また、自分でチェックシートのチェックができるようになり、現場監督がこれまで知らなかった知識の補充ができるようになったという点も実感をして得られているそうです。

 

施工基準書と照らしてみると職人が行っている施工法は古い認識のままだったので、いまではそれがアップデートされていることもあり、検査員とのコミュニケーションも役立っています。

 

自分では見落としていた不具合を拾えるようになり、アフター(やり直し)の費用が減ったことを実感しているということでした。

 

 

 

これからの現場監督のひとつの在り方

現場を知らない元経理のAさんが、今では部下2名持つ現場のリーダーとして活躍しています。Aさんが優秀だったから上手くいったのだろう、と私も最初は思いました。

 

しかし、彼女はこの後、2名の業界未経験の新人にも同じように指導しています。そして、その2名は現場をこなせるようになり、会社も右肩成長を続けています。

 

この現場監督の業務スタイルにより、コミュニケーションと段取りができれば、技術的な観点はOJTを活用して補えるものだとわかりました。

 

この「経験」によらない人材育成は、これからの現場監督の一つの在り方ではないでしょうか。

 

 

最後に

弊社が目指しているのは「現場を良くする品質検査」です。

 

やはり家を建てるのに重要なのは、「人」であると考えています。

 

検査するだけでは、流出原因を防ぐだけになってしまう、その前から発生原因へアプローチしていくことで施工不備・不具合の予防ができると考えています。流出原因を防ぐために検査基準をつくってチェックしていくこと。必要であれば、新しい監督さんへの知識向上となるように勉強会や現場でのレクチャーを考えています。

 

施工不備の発生は作業する人によって起こります。私たちは品質検査で施工不備の流出を防ぐとともに不備が発生しないための改善提案を行います。求められる当たり前の品質は私たちが守り、工務店様には、自社の強みや利益となる営業活動に特化してほしいと考えています。

 

これからも厳しい住宅市場が予測されている中、アウトソーシングによって、施工品質の向上に役立てることを願っております。

 

 

お客様の声を続々ご紹介予定!

JHSの建物品質検査を導入したお客様より

「現場での施工品質担保ができた!」「他社との差別化をはかれた!」「若手のレベルアップにつながった!」など喜びの声をいただいています。

次回は「人材不足の時代に成長する秘訣」に成功した事例をご紹介します。

 

▶建物品質検査 QRS(クオリティレビューサポート)動画はこちら

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JHS LIBRARY 編集部

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