Q3 地震で起こる「液状化」ってなに?

Professional Answer! 液状化とは、地震の揺れにより
地盤が液体のようになってしまう現象。
建物に沈下・傾きなどの被害が発生します。
液状化の発生には、いくつかの条件があります。1つ目は、その土地に砂が堆積していること。2つ目が、その砂が地下水に完全に浸かっていること。そして3つ目が、その砂がゆるい状態であることです。これら3つの条件が揃ったところに、ある一定の地震が起きたとき、液状化が発生します。
そのメカニズムを解説しましょう。右下の図を見てください。地震の揺れで地盤が変形し水圧が高くなると、砂粒同士の接触する力が弱まり、地盤が地下水の上に浮いた状態となります。液状化してしまうと、地盤の強さが失われ、地上にある建物や道路など重いものは沈降し、地下にある水道管などの軽いものは浮上するのです。
また、「軟弱地盤=液状化しやすい地域」ということではありません。逆に、地盤補強工事をしていない、強い地盤と判定された土地だからといって安心することもできません。
そんな液状化リスクの判定のためには一般的にボーリング調査が用いられますが、高額な費用がかかります。しかし、現在は「SDS®試験」のように、コストを抑えつつ簡易に液状化判定を行う方法もあります。

ジャパンホームシールド株式会社技術統括部 
地盤技術研究所 所長


地盤品質判定士 小尾 英彰

液状化被害の様子
地震前 砂粒子がかみ合い安定している状態。 地震発生時 強い揺れで砂粒子の隙間が変形。 液状化時 砂粒子のかみ合いがはずれ水に浮いた状態。 地震後 砂粒子が再堆積し地盤が沈下した状態。