Q4 住宅基礎の地盤改良杭って、何本あれば安心なの?

Professional Answer! 必要本数は、計算によって決まります。
しかし、杭の「配置」については最適化が必要です。
地盤改良杭の最低必要本数は、建物の重さと地盤改良杭の強さで決まります。また、その配置の仕方については、学会などの文献に基づいた2mピッチ程度という目安となっています。つまり、住宅ごとに間取りであるとか構造であるとか、建物荷重のかかり方が異なるにもかかわらず、杭の配置についてはすべての家が約2mピッチで一律となっている。本来であれば、こうした杭の配置では、建物を最良のバランスで支えているとは言えません。
そこで、右下の図を見てください。これは一般的な杭の配列と、地盤の強さ・住宅の基礎梁・建物荷重などを含めた構造計算による最適な杭の配置を比較したものです。後者の方では、赤色の部分は建物荷重の負担が大きく、ピンク色の部分は負担が小さいことを示しています。それを踏まえると、杭が約2mピッチで一律となることなく、その負担に応じて配置されていることが分かりますよね。このように技術的根拠に基づいた構造計算を実施することで、建物を最良のバランスで支えられるだけでなく、杭の本数を減らせる場合もあり、経済的な基礎設計にもつながります。
本当に必要な箇所に必要な分だけ、杭をバランスよく配置する。そんな住まいづくりの最適化の方法があることを、一般の方々にも知っていただきたいですね。

ジャパンホームシールド株式会社技術統括部 
構造設計部 部長


一級建築士 末崎 洋平

基礎梁(立上り)のイメージ図 スラブのイメージ図
一般的な杭の配列 荷重の負担に合わせて適切に改良杭を配置