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カセサート大学(タイ国立大学)と地盤液状化研究を開始
~土質が分かるSDS®試験を研究に有効活用~

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戸建て住宅の地盤調査・建物検査を手掛けるジャパンホームシールド株式会社(所在地:東京都墨田区、代表取締役社長:斉藤 武司、以下、JHS)は、タイ・バンコクの国立カセサート大学との間で2016年2月15日に締結された共同研究契約に基づき、タイ北部およびミャンマーにおけるスクリュードライバーサウンディング試験(以下、SDS®試験)を用いた地盤液状化研究を開始しました。

詳細はキャプションの通り
握手を交わす Suttisak Soralump 教授(左)と JHS 代表取締役社⻑ ⻫藤 武司(右)

カセサート大学はタイのトップクラスに位置する国立大学で、工業・農業分野に力を入れています。タイ北部・ミャンマーは液状化しやすい地盤が多く、カセサート大学では以前から液状化の研究に取り組んできました。

カセサート大学はタイのトップクラスに位置する国立大学で、工業・農業分野に力を入れていま す。タイ北部・ミャンマーは液状化しやすい地盤が多く、カセサート大学では以前から液状化の 研究に取り組んできました。

JHS が手掛ける SDS 試験は、従来の測定データに加え、回転トルク値などを併せて分析することで、砂や粘土などの土質を判別できる試験方法です。JHS が 2015 年 11 月の国際地震地盤会議で発表した論文「SDS による住宅地の液状化可能性の評価について」を通じて、カセサート大学地盤工学部の Suttisak Soralump 教授(タイ地盤工学会会長・タイ地盤工学研究所所長)が SDS試験のメカニズムに興味を持っていただいたことから、今回の共同研究へとつながりました。
液状化は緩く堆積した砂層で発生するため、SDS試験によって地盤の土質が分かれば液状化の可能性をある程度予測することができます。
現在、タイ北部、ミャンマーにおける液状化現象の可能性評価について研究を行っています。共同研究の契約期間は2年間で、成果については国際会議などで発表していく予定です。

JHSでは今後も、優れた地盤調査技術とサービスを活かして、日本のみならず世界中の人々の豊かで快適な住生活の未来に貢献できるよう努めてまいります。