AIによる外壁クラック画像診断技術が特許を取得
東急リバブル株式会社(本社:東京都渋谷区、代表取締役社長:太田 陽一)、 ジャパンホームシールド株式会社(本社:東京都墨田区、代表取締役社長:斉藤 武司)、株式会社Rist(本社:京都府京都市 代表取締役社長:藤田 亮)が、中古住宅の外壁クラック(※)の画像をAIが一定の基準に基づいて診断するシステムを共同開発し、特許を取得しましたのでお知らせします。
※クラック:建物の外壁や内壁、基礎などにできる亀裂やひび割れのこと。
特許を取得したAI画像診断システムとは
建物の外壁には多種多様な材質や色調があり、経年劣化等の状態変化も考慮するとクラックが発生する壁面には無数のパターンが存在します。また、クラックは形状や幅が一定ではなく、不規則に変化しています。
本システムは、スマートフォンの専用アプリで外壁のクラックを撮影し、ディープラーニング技術を実装したAIアプリケーションがクラウド上で画像解析します。これらのクラック画像(下図①)から対象となるクラック部位のみを一定の精度で検知、抽出し(下図②)、その最大幅を計測します。
従来の、クラックに専用定規を当てた目視による計測に比べ、この画像診断技術を用いることで、既存住宅売買瑕疵保険の適合判断基準の一つである基礎部分のクラック(幅0.5mm以上)を、より精緻かつ平準的に短時間で検知することが可能になります。
今後の展開
2021年秋にシステムが完成し、ジャパンホームシールドによる建物検査で試験導入した結果、性能面においては問題なく利用できる測定精度であることを確認しています。現在、外部有識者の助言や試験ユーザーの要望に基づく、機能向上を目的としたアプリケーションの改良を実施しています。
改良後は東急リバブルが提供する建物検査及びジャパンホームシールドが受託する建物検査に広く利用していく予定です。
また、来春には本アプリケーションの外部提供を開始する予定です。提供先には、建物検査会社、ハウスメーカー、リフォーム会社などを想定しており、精緻化かつ平準化された外壁診断技術として、様々な建物検査への利用拡大を図ってまいります。
特許概要
発明名称:クラック測定システム、クラック測定方法及びクラック測定プログラム
特許番号:特許第7124995号
特許権者:東急リバブル株式会社、ジャパンホームシールド株式会社、株式会社Rist
出 願 日:令和4年1月14日(2022年1月14日)
登 録 日:令和4年8月16日(2022年8月16日)
共同開発会社概要
会社名 | 東急リバブル株式会社 |
所在地 | 東京都渋谷区道玄坂1-9-5 |
代表者 | 代表取締役社長 太田 陽一 |
資本金 | 13億9630万円 |
事業内容 | 不動産仲介業、新築販売受託業、不動産販売業 |
会社名 | 株式会社Rist |
所在地 | 京都府京都市下京区五条通河原町西入本覚寺前町830 京都エクセルヒューマンビル7階 |
代表者 | 代表取締役社長 藤田 亮 |
資本金 | 5億50万円 |
事業内容 | AI技術を用いたソリューション・プロダクトの開発・提供 |
【お問い合わせ先】 TEL.03-5624-1545/https://www.j-shield.co.jp/form/form.htm |

JHS LIBRARY 編集部

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