2020.03.10住宅会社リポート

判断軸は「お客様のためになるかどうか」/やまぜんホームズ

2017年3月に東証プロマーケットに上場し、数年後には一般市場への上場と年間1,000棟の新築戸建住宅の販売を目指している「やまぜんホームズ」さん。三重県桑名市多度の本社を訪ねると、急成長のイメージとは裏腹に柔和な前野一馬社長が迎えてくれました。

 

取材・文  竹葉理子(新建ハウジング)

 

家づくりの源は「社員の健康」

天然木の梁の現(あらわ)しによる高い天井や、ランダムウェーブの白い塗り壁が作り出す、広々として心地よい空間の社員食堂。以前はコンビニのカップ麺やおにぎりを食べていた社員の皆さんは、社員食堂のオープンを大変喜びました。

 

この社員食堂は、前野社長の発案で昨年6月に実現したそうです。

 

「健康」を根底にアイデアを生み出す前野社長

「ただ美味しいものを食べることがごちそうじゃない。誰と食べるかが大事で、家族や苦楽を共にする仲間、親しい友人と食べれば、それがごちそうになる。」

 

社員食堂だけではなく同社の事業活動には、社員をはじめ多くの人たちが健康に生活すること、お客様の幸せをはぐくむ家をつくること、地域に貢献することを願う前野社長の想いが溢れています。

 

 

社員がつないだ信頼の42年

創業から今年で42年目を迎える同社。現在では、愛知・三重・岐阜・滋賀に15店舗を構えていますが、初めての出店はわずか7年前だったそうです。たった数年で拠点を大幅に増やし、従業員も2倍と急成長を遂げ、今では年間約240棟の戸建住宅を提供しています。どのように実績を積み上げてきたのでしょうか。お話を聞くなかで二つの大きな理由が見えてきました。

 

1.揺るぎない判断軸「お客様のためになるかどうか」

一つは、全社員が同じ“判断軸”を持って行動し、お客様の期待と信頼に応えていること。最も重要な判断軸は「お客様のためになるかどうか」です。

 

ジャパンホームシールド(以下、JHS)の荒井進吾係長は「やまぜんホームズさんとの打ち合わせで『それはお客様のためにならない』という言葉をたびたび耳にします。それは常にお客様の視点で判断しているからだと思います。」と話します。

 

また、同社に寄せられる“お客様の声”には、「〇〇さんでなければ建てられなかった」「〇〇さんの心遣いが嬉しくてお願いした」など社員の方の印象や対応へのコメントが多くあります。

山口上席執行役員

 

「毎日の朝礼が当社の文化醸成と、同じ“判断軸”を持つことにつながっているのかもしれません。」と山口勝也上席執行役員は話します。

 

朝礼は、本社と各店舗・展示場をオンラインでつなぎ、全員参加で行います。日常の出来事がテーマとなるコラム集を、指名された社員が「輪」読し、それについて感想や意見を述べ合うそうです。

 

 

こんな時どう行動するか、どう対応するかが、この時間で共有されます。15分程度ですが、毎日積み重ねることで、社員共通のブレない判断軸を強固にしているのです。

 

2.お客様の共感から生まれる好循環

二つ目の理由は、社員と感覚の近いお客様に選ばれているということ。

 

「会社のフロントに立つ営業とお客様は鏡のような関係。お互いの人間性や価値観が近いと感じた時、私たちに任せようと思ってくださるのではないか。」

 

お客様の共感が家づくりの過程でさらに大きく育まれ、信頼感が高まる。そして、そのお客様からさらなる応援をいただける。同社にはこうした好循環があるのです。受注の3割近くがお客様からのご紹介によるものだというのも納得です。

 

十年先もお宅でお会いしましょう。

同社の社員がお客様に信頼されるきっかけは他にもあります。例えば8年ほど前から続けている『ぱくっとまるわかりバスツアー』。

 

このツアーの特徴は、施工現場や完成後のお宅を見学できることと、ツアーの引率や現地での説明を営業ではなく、現場監督や大工棟梁が担うということ。現場の仕事に直接関わるスタッフですから、お客様からの質問に正直に真っすぐお答えできます。

 

時には「あの人に建ててもらいたい」と指名が入ることもあるそうです。

 

引渡後のお客様が参加対象となる『オーナーズ感謝祭』には、毎年400組もの家族が参加するそうです。お客様と直接会い、意見や感謝の言葉を聞ける機会は、現場のスタッフのモチベーション向上にもつながっています。

感謝祭はフットサルコートが3面もとれる「カルチャービレッジ・輪中ドーム」(桑名市)で開催する。大工職人による木工教室のほか、近年ではお客様自らが出展するコーナーもあるとか。

 

國分専務執行役員

國分嘉美専務執行役員は話します。

「長期保証を提供している住宅会社はたくさんありますが、当社は10年先にお客様と笑顔で会えなければ、20年先、30年先へと続かないと考えています。」

 

「お客様との関係が生命線なのです。お客様としっかり向き合い、寄り添いながら家づくりをするために『オーナーズ感謝祭』は欠かせません。」

 

『十年先もお宅でお会いしましょう。』という同社の理念の意味するところが、ここにあります。

 

 

社長の笑顔とアイデア

前野社長が生み出すアイデアの根本にあるテーマは「健康」。飲食事業や介護施設事業なども展開している同社ですが、これらにもすべて「健康」が関係しています。一見、住宅とかけ離れているようでも、健康に生活するという点は同じ。前野社長は「住宅だけでは“幸せ”は難しい。食べて健康になることも大事」と話します。

 

検討段階や開発前段階の案件もまだたくさんあるとか。ご自身のアイデアを語るときの社長の柔らかい表情を見ると、こちらも優しい気持ちになってきます。

 

「夢を語ると人が集まる。人が集まるといろんなことができる。」と目尻を下げる前野社長。お誕生日に記された社長のブログにはこんな言葉がありました。

 

6月21日、本日70歳になりました。

社員の皆からきれいな花のプレゼントを頂きました。

ありがとうございます。

これからも健康に気をつけながら、

常にお客様・社員の事を考えていきたいです。

 

この想いが、やまぜんホームズさんが建てる家には込められているのです。

 

最後に「JHSで良かった」というエピソードがあれば教えてください。

手前に人が歩けるだけの道幅しかない工事現場に、施工機を通すことができずに困ったことがありました。その時は、営業の結城さんが近隣の状況などを考慮して、いろいろなアイデアを出してくれました。おかげで無事に解決できて助かったことがあります。

 

また、JHSさんは多くの工法を扱っているので、お客様のさまざまな要望に応えらえれることにつながり、大きな強みになります。

 

困ったときに一緒に悩み、全力でサポートしてくれる姿勢。「お客様のために」という共通の想い。それらがパートナーとしての信頼に繋がっています。

左からJHS 荒井係長、やまぜんホームズ 近藤部長、JHS 結城さん

 

 

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JHS LIBRARY 編集部

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